GREETING代表挨拶

長い歴史の中で今日、企画・技術・価格の中途半端なものづくりは市場から退場を余儀なくさせられています。 昭和40年代前半までの保護貿易の中での成長。オイルショック後、生地問屋のリードからアパレル別注の増加に伴う下請け的ものづくりの全盛。バブル崩壊後に世界中の人件費の安い国からの本格的流入がはじまり約30年、大手生地問屋の下請け企業はコストダウンを迫られる状況が続いています。

そのような状況下で弊社の技術を学ぶ意欲の高い中国企業2社を限定し、製造を開始するに至りました。現在の技術は失敗の積み重ねによる賜物でありますが、若かりし頃の弊社を育てるかのように国内生産と同様の手間隙をかけ、高級品の香りのする made in china生産に注力しております。

また、元来弊社では生産性は悪くとも個々のお客様のリクエストよる難易度の高いワンランク上の素材を作って喜んでいただけるものづくりを求め会社を創設しましたが、1999年頃よりファストファッション時代の到来により、高級素材・上質素材の販売に限界を感じることになります。弊社素材の海外展開が不可欠であると考え、代表である私自ら単身で海外へと渡り、数年の交渉期間を経て海外客先に中間業者を省いたダイレクト販売を可能としました。
弊社素材が海外で求められる国内最高の技術とアイデアの商品を企画し続ける覚悟ではありましたが、毎年新作を期待して頂けるので客先も見た事のない素材・技術的に難易度のある素材だけに限定して自社発信のコレクションを作製しております。

海外、国内のいずれにしましても弊社の持っている細かい技術と文化レベルを生かしてゆけば市場は待ってくれると確信しております。

激動の時代、
変わりゆく社会と共に

私たちは企業としての存続を維持するのみならず、サステナブルな社会実現の達成への貢献を課題として取り組みを行っております。
海外企業との技術提携に関してもグローバル・パートナーシップを活性化する活動とも言えますが、自発的な取り組みの一環として、EC事業:ハンドメイド素材 STELLAを新事業として立ち上げました。
私たちの製品製造過程において発生する廃棄物の削減、再利用化を目的として商品を製造し、新たに生まれ変わった目的と価値を共に一般消費者への提供を行います。
SDGsの開発目標の総数17に、エンジェルナンバーが併せ持つ「未来を拓く」という意味を込め、さらには私たち作り手の商品の先にも、新たな価値を創造する作り手が存在することから、その方々と共につくる喜びを共有する=輝き合うことが出来るように。という願いのもと、星をモチーフにロゴを制定、私たちのルーツであるイタリア語を用いてSTELLAという名称といたしました。

今なお続く激動の時代の中で、私たちは変わるべき方法と、変わらない手法によって、人々の喜びを創り出せる企業であり続けます。

今後とも末永くご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。

代表取締役 矢野恵一

代表略歴

  • 1953年 1月岐阜県羽島市竹鼻町で生まれる。
  • 1960年父の織工場を幼少から手伝う。
  • 1971年高校卒業と同時にテキスタイルメーカーに就職。
  • 1991年日本のテキスタイルの100年の遅れを痛感する。
    イタリアに負けない日本のテキスタイルメーカーの設立を決意
  • 1997年 7月創業